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1. 牽牛と織女
陰暦七月七日は、たなばたの星まつりの日。牽牛、織女の二星を祭って、娘たちが手仕事の上達を祈る乞巧節で、年に一度、牽牛と織女が会うことを許される日でもある。むかし、南陽城という町の西に、牛家荘という村があり、かしこくて、まじめで、よく働く、霊児という男の子がいた。この子の両親は早く亡くなり、兄嫁と暮らしていたが、いつも虐待されていた。ある秋、兄嫁は霊児に九頭の牛をおしつけて「放牧に行きなさい。牛が十
Author: 資料提供 薄松年 文 魯忠民 Year 1991 Issue 7 PDF HTML
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2. 雲南省博物館 「牛虎銅案」
紀元前約三〇〇年から同二八〇年の間、楚国の将軍、荘蹻は、軍を率いて雲南に向かった。当時の雲南は、風光明媚だが文化はまだ立ち遅れていた。荘蹻は、現在の昆明の近くにある滇池地区に到達したが、当時はこのあたりに数十の部族が分布しており、すでに青銅器文化の時代に入っていた。「滇」はその中で最大の部族であった。紀元前二八七年、秦国は司馬錯を派遣して楚国の黔中郡を奪取し、荘蹻が楚に帰る道を切断した。このため荘
Author: 文=魯忠民 資料提供=新世界出版社 Year 2004 Issue 1 PDF HTML
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3. 安徽省博物館 「影青蓮瓣注碗」
この磁器を仔細に観察すると、磁器本体の質はきめ細かく、色は純白で、全体に「影青釉」という釉薬がかけられ、滑らかでつやつやしている。「注壺」(酒を入れる壺)の蓋には、生き生きとした獅子の形のつまみが付いている。「注壺」の本体には、腹から足にかけて六つの「瓜楞紋」(カボチャの皮の波形に似た模様)が薄く刻まれている。注ぎ口は長く、取っ手は湾曲している。「注壺」を入れる受け皿は、上向きの六つの花弁を持つ蓮
Author: 文=魯忠民 資料提供=中国画報出版社 Year 2004 Issue 2 PDF HTML
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4. ねずみの嫁入り
魯迅は、正月十四日の晩は、ねずみの嫁入りの行列が見たくて、いつ始まるかいつ出てくるかと眠れなかったと、浙江省紹興での幼年時代を回想している。ねずみの嫁入りの話は中国各地にあり、山西省では、暮れの二十三日に神々が天に上ってしまうと家ねずみが活動をはじめ、吉日を選んで婚礼をするので三、四日のあいだはどの家でもオンドルの煙突のあたりで、毎晩、花嫁行列の笛や太鼓の音が聞こえるとされる。江西省では、元旦がそ
Author: 収蔵 薄松年 文 魯忠民 Year 1991 Issue 2 PDF HTML
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5. 門神から門画へ
清の時代、正月を迎える北京の家々は、いろいろな飾りで装いを華やかにした。五色の掛け銭(幸福や蓄財をねがって門口などに貼る切り紙)、真紅の対聯と「福」の字、そして色彩鮮やかな門神……。門神というのは、道教の説く「門を守る神」のことで、その絵を門に貼る風俗は古くからあった。有名な古代の地理書『山海経(せんがいきょう)』(成立年代不明)にも、神荼(しんと)と鬱塁(うつりつ)の二神人が度朔山(どさくさん)
Author: 文 薄松年 写真 魯忠民 Year 1991 Issue 1 PDF HTML
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6. 八仙
中国の民間神で、民衆に人気のある神仙グループが八仙で、伝説に富み、芝居や工芸造形の好材料になっている。李鉄拐(りてっかい)、鍾離権、張果老、何仙姑、藍釆和、呂洞賓、緯湘子、曹国舅の道教八仙がよく知られ、めいめいの故事は、唐、宋のころから記載があるが、八人を一組にしたのは元代からで、メンバーは固定していなかった。のちに明代になって呉元黍が書いた『八仙出処東遊記伝』によって八仙が固定された。この八人の
Author: 収蔵 薄松年 写真·文 魯忠民 Year 1991 Issue 6 PDF HTML
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7. 和合二仙
月落ち鳥啼いて霜天に満つ 江楓 漁火 愁眠に対す 姑蘇城外 寒山寺 夜半の鐘声
Author: 年画収蔵 薄松年 写真·文 魯忠民 Year 1991 Issue 8 PDF HTML
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8. 福禄寿
福禄寿は、日本では、長頭短躯、白髪を垂らし杖を手にした延命長寿の神で、七福神の中のおなじみの一人だ。ところが、中国で福禄寿といえば、福神、禄神、寿神という三人一組の神のことで、中国の福禄寿は、幸福と俸禄と長寿をそれぞれ分担している。福は、古来、人びとが追求してやまないもの。幸福、福相、眼福など、中日両国に共通のめでたい言葉が沢山あるが、満足や希望をもたらしてくれる人や神を、中国では福星といっている
Author: 収蔵 薄松年 白大成 写真·文 魯忠民 Year 1991 Issue 10 PDF HTML
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9. 伝説と民芸 かまどの神
かまどの神は中国語で「吐神」と言い、「吐君」「辻王爺」「吐王吐母」「辻君菩薩」などとも呼ばれている。中国の民間信仰のなかで、最も広く祭られている神のひとつだ。昔は、上は天子から下は庶民まで、みなこの神を祭っていたが、現在では、一部の辺ぴな農村にしかこの習慣は残っていない。毎年、農暦の十二月二十三日か二十四日になると、人びとは台所の蛙神の画像の下や位牌の前に、酒、お菓子、果物などを供え、年長者から順
Author: 収蔵 薄松年 写真·文魯忠民 Year 1992 Issue 1 PDF HTML
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10. 財神―お金もうけの神様
ひとむかし前まで、中国民間信仰の神様たちの中で、この財神ほど人気のあった神様もいないだろう。お金のきらいな人はいないのだから、もっともな話である。大みそかの夜になると貧しい家の子どもや宿なし、乞食などが財神を印刷した年画を持って家から家へ、商店から商店へと売って歩いたものだ。「財神様がおいでだよ!財神様だよ!」。わざわざおいで下さった福の神に玄関払いを食わせる人がいるだろうか。でまあ、一枚また一枚
Author: 収蔵 薄松年 写真·文 魯忠民 Year 1992 Issue 7 PDF HTML